「四月のぼくは、天使だった」
ねえねえ知ってる?あの旧校舎でね、空に溶けた生徒がいるって話。
今も一人で寂しく誰かを待ち続けてるんだってさ。
一体何を待ってるのか、本人もなぁんにも分かんないのかな。
それにしてもさ、もし幽霊になったらどこに行くんだろう。
幽霊になったら。いつか皆に忘れられて、消えちゃうのかな。
-
――好奇心で来たのか、分からない。生徒の話がただ気になった。それだけだ。
馬鹿馬鹿しい噂に、ほんの少し心を躍らせて僕は、足を進めた。
軋む床、光に照らされた埃に咽て。振り払う。
何もないと落胆し、僕が帰ろうとした時に
天使の君と 目が合う。
「あの日、僕は君と運命的な出会いをした。」
-
先生 + 男子/女子中学生 + 消失